道悪は逃げ・先行馬有利
「短距離の差し馬」という格言がある。
これは、1,200メートル戦のような短距離レースでは、多少の無理をしても先行馬はスタートから飛ばすので、ゴール前で一気に差し・追い込み馬が来ることを示している。
とくに中山競馬場はゴール前に坂があるので、この傾向が強く出ると思われがちだ。
しかし、同競馬場の坂は急勾配なので、やや事情が異なる。
「中山競馬場のレースを差して勝った馬は強い」と言われるように、この坂は差し・追い込み馬にも堪えるようだ。
よって、スプリンターズステークスも例外ではなく、逃げ・先行馬の活躍が多くみられる。
逃げ・先行という脚質がとくに有利に働くのは、道悪競馬においてである。
同レースでもその傾向は踏襲されているが、それが顕著なところが特徴といえるだろう。
2004年のスプリンターズステークスは不良馬場で行われ、このレースを勝ったのは逃げた5番人気のカルストンライトオだった。
2着は2番人気のデュランダルだったが、同馬は良馬場なら32秒台の上がりで追い込んでくる切れ者だが、このときは35.8秒と完全に威力を殺がれている。
2007年の同レースも、勝ちタイムが1分9秒4という大変な不良馬場だった。
このレースを逃げ勝ったのは、3番人気の3歳馬アストンマーチャンで、過去10年で3歳馬が勝ったのはこのレースだけだ。
あとは3着が1回あるだけなので、道悪競馬がいかに逃げ馬・先行馬に有利であるかの所作であろう。
逃げ・先行馬は、とくに時計のかかる道悪競馬ではマークしておきたい。