過去10年傾向を見る
競走馬の能力の衰えは、スピード能力にまず現れる。
よって、短距離戦はベテランの馬と若駒の世代交代がはっきり見えるのが一般的である。
電撃の6ハロン戦であるスプリンターズステークスもその例外ではないのだが、結果はやや異なっている。
過去10年の同レースの勝ち馬を、年齢別にみてみると、3歳~7歳以上馬で、1、3、2、2、2頭で、特に年齢による大きな差は感じられない。
本来であれば、競走馬の能力がもっとも充実するとされる4・5歳馬が他世代を圧倒すべきところだが、現実は違うようだ。
これを3着以内で比較すると、3歳~7歳以上馬で、2、7、11、6、4頭となり、一応、4.・5歳馬が他世代より良い結果にはなっている。
7歳以上の高齢馬が4頭も複勝圏内に来ているのは同レースの特徴といえるだろう。
これは、2010年のウルトラファンタジー(セン8歳)と、2006年のテイクオーバーターゲット(セン7歳)という香港馬の両勝ち馬の影響によるものだ。
香港の競走馬はみな去勢されセン馬になる。
なぜなら、香港には競走馬を生産する産業がないため、種牡馬を必要としない。
また、一般的にセン馬のほうが、去勢しない牡馬よりも競走馬として長持ちすると言われているためでもあるだろう。
よって、香港馬は高齢であっても軽視が禁物といえる。
過去の成績を性別でみると、牡馬6勝、牝馬3勝、セン馬3勝と牡馬優勢である。
ただし、出走頭数の差を考えると、牝馬・セン馬は優秀な成績を残しているといえる。
なお、牝馬で連対した馬は6頭で、すべて3番人気以内に支持されていた。